ウッドデッキの活用度

新築する人にとって、「ウッドデッキ」というのも憧れアイテムの一つのようです。そしてウッドデッキとセットのように、「バーベキュー」というワードも出てきます。取材にうかがっても、「バーベキューがしたくてウッドデッキをつくってもらいました」というお宅は本当に多い。ところが、実際にバーベキューをしているかどうかは結果が二分されています。

ポイントの一つは外との関係。「バーベキューをよくしています」というお宅は、ウッドデッキの前に高めの塀を設置したり、中庭にウッドデッキを設けるなど、外からの視線が気にならないプランになっています。そうでないお宅は、「やってみたけどやはり周囲からの目が気になって」と活用度がダウン。住宅街だと煙や声も気になるようです。

あと室内との関係も大事です。食材を運ぶことなどを考えると、キッチンから出やすい位置が便利。出入り口の段差も少ない方が、出入りも安全だし見た目もすっきりします。この「段差をなくす」というのは意外に施工力に関わってくるようで、施工会社の技が問われます。

実は私はバーベキュー自体があまり好きじゃないので、「バーベキューをすごい楽しんでいます!」と言われてもそれほどうらやましくはありません。むしろ「テーブルを出してお茶をしてます」とか、「休みの日の朝食はデッキで食べます」という方がうらやましく感じます。

この際のポイントは日よけ。日差しが強すぎて活用期間が限られるお宅も結構あります。もともと日よけまで考えて設計されているお宅もありますが、あとから自分たちで日よけシートを設置したり、パーゴラをつくったりしているお宅もあり、DIYってウッドデッキに似合うイメージなのでそれはそれでいいなあと思います。

どのお宅でもかなり活用度が高いのが、お子さんのプール遊び。この場合はぜひともデッキに水道が欲しいところです。プールだけでなく、バーベキューやお茶のときにも水道があると便利です。

あと、デッキというとウッドデッキが見た目にも雰囲気的にも憧れ対象になりやすいですが、「メンテを考えてタイル敷きのテラスにしました」というお宅もあり、これも賢い選択だなと思います。

soho MUGCUP

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